愛しいキミへ
寒さで震えながらも、キャッキャッと楽しそうにしている姿が可愛い。
俺に気がついたようで、笑顔で手を振っている。
二階からでもわかるくらいのニッコリとした笑顔がキラキラして見えた。
「…俺もプレゼントあげようかな…。」
喜ぶ笑顔が見たい。
そう思ってつぶやいた言葉を待っていたように、直哉が話し出す。
「じゃあ受験の息抜きもかねて、日曜に一緒に買いに行かない?」
・・・一人で女物の店に入るのは・・・な
あげるも物も困るし・・・
「行く…!」
「よっしゃ!!じゃあ時間とかは後でな♪」
──ここは直哉の提案にのっておきましょう
チャイムが鳴り、授業が始まる。
ちらっと校庭を見ると、体育はマラソンのようで沙菜のクラスが走っていた。
たくさんの生徒が走っているのに、沙菜の姿はすぐに見つけられた。
寒さで赤かった鼻が、走ってさらに赤くなっている鼻。
少し苦しそうな表情。
一生懸命走る姿。
沙菜のすべてが愛しく思える。
授業中ということも忘れて、沙菜の姿を目で追った。
「藤川!!!」
ビクッ
「!!はい!?」
突然名前を呼ばれて慌てて返事をした。
教壇で俺を見ている先生。
・・・てかクラス全員、俺を見てるんだけど
先生の表情は険しい。
俺に気がついたようで、笑顔で手を振っている。
二階からでもわかるくらいのニッコリとした笑顔がキラキラして見えた。
「…俺もプレゼントあげようかな…。」
喜ぶ笑顔が見たい。
そう思ってつぶやいた言葉を待っていたように、直哉が話し出す。
「じゃあ受験の息抜きもかねて、日曜に一緒に買いに行かない?」
・・・一人で女物の店に入るのは・・・な
あげるも物も困るし・・・
「行く…!」
「よっしゃ!!じゃあ時間とかは後でな♪」
──ここは直哉の提案にのっておきましょう
チャイムが鳴り、授業が始まる。
ちらっと校庭を見ると、体育はマラソンのようで沙菜のクラスが走っていた。
たくさんの生徒が走っているのに、沙菜の姿はすぐに見つけられた。
寒さで赤かった鼻が、走ってさらに赤くなっている鼻。
少し苦しそうな表情。
一生懸命走る姿。
沙菜のすべてが愛しく思える。
授業中ということも忘れて、沙菜の姿を目で追った。
「藤川!!!」
ビクッ
「!!はい!?」
突然名前を呼ばれて慌てて返事をした。
教壇で俺を見ている先生。
・・・てかクラス全員、俺を見てるんだけど
先生の表情は険しい。