愛しいキミへ
「…ごめん。俺が文化祭の時に、雅樹の気持ちを急かしたから…。」
・・・そういえばそんなこともあったけ
真面目な直哉は、責任を感じちゃったってわけか・・・
「それは関係ないよ。…もう俺が限界だっただけ。」
「でもさ…。あんなに幸せそうだったのに…。」
「…直哉の言葉がなくても、遅かれ早かれ、こうなってたよ。」
力なく笑ってみせた。
痛々しい笑顔だったに違いない。
「無理すんじゃねぇよ。」
「無理なんかしてねぇー。この状態を見ろよ。勉強もしないで泣き暮れてたんだぜ。」
「…そうだったな。」
「受験…無理だな…。」
自虐的に笑ってみた。
すると、さっきまで悲しい顔をしていた直哉が、急に真剣な顔になる。
なんだよ・・・急に・・・
「受験のこと…どうする気だ?」
なにも考えてなかったから、なにも答えられない。
「沙菜ちゃんと一緒だからって選んだ大学だろ?このまま受験するのか?」
「…したくない…っつーか、する意味がない。」
直哉に言われて思い出した。
俺は志望大学を沙菜と同じだからという理由で選んでいたんだった。
沙菜と離れた今、本当に行きたい大学ではない。
「…別れて、辛いのはわかるよ。今の雅樹は痛々しすぎる。でもさ…このままじゃ雅樹がダメになるぞ。」
「……わかってるよ。」
「わかってるなら、考えろ。自分のこと。沙菜ちゃんのことを考えないで、自分のことだけ考えろ。」
自分のことだけ考える───
・・・そういえばそんなこともあったけ
真面目な直哉は、責任を感じちゃったってわけか・・・
「それは関係ないよ。…もう俺が限界だっただけ。」
「でもさ…。あんなに幸せそうだったのに…。」
「…直哉の言葉がなくても、遅かれ早かれ、こうなってたよ。」
力なく笑ってみせた。
痛々しい笑顔だったに違いない。
「無理すんじゃねぇよ。」
「無理なんかしてねぇー。この状態を見ろよ。勉強もしないで泣き暮れてたんだぜ。」
「…そうだったな。」
「受験…無理だな…。」
自虐的に笑ってみた。
すると、さっきまで悲しい顔をしていた直哉が、急に真剣な顔になる。
なんだよ・・・急に・・・
「受験のこと…どうする気だ?」
なにも考えてなかったから、なにも答えられない。
「沙菜ちゃんと一緒だからって選んだ大学だろ?このまま受験するのか?」
「…したくない…っつーか、する意味がない。」
直哉に言われて思い出した。
俺は志望大学を沙菜と同じだからという理由で選んでいたんだった。
沙菜と離れた今、本当に行きたい大学ではない。
「…別れて、辛いのはわかるよ。今の雅樹は痛々しすぎる。でもさ…このままじゃ雅樹がダメになるぞ。」
「……わかってるよ。」
「わかってるなら、考えろ。自分のこと。沙菜ちゃんのことを考えないで、自分のことだけ考えろ。」
自分のことだけ考える───