愛しいキミへ
夏───

久しぶりに直哉とタケと俺の三人で会った。
二人は文化祭以降、本当に仲良くなり、よく遊んでいるらしい。

勉強していないのは落ち着かなかったけど・・・
「顔がヤバイ。少しは息抜きしないと受験まで持たない。」
と直哉に言われて、一日勉強を忘れて遊んだ。

カラオケ、ボーリング、ダーツ・・・楽しかった!

二人の近況を聞いた。

直哉はテニスサークルに入ったらしい。
日焼けをしているなぁ~とは思ったけど、テニスをしているとは・・・
サークルがあって毎日充実しているみたいだ。

・・・ただ、その事で桜ちゃんと初ケンカ中らしい。

サークルの中に直哉にすごい言い寄る子がいて、桜ちゃんがヤキモチ。
合宿に行かないでっ!というのから始まってしまったと・・・。
つい言い返してしまったと後悔している直哉。

「謝れ!」とだけ言っておく。

桜ちゃん大好きな直哉。
別れになったりはしないだろう。


タケは・・・今好きな子がいて、猛アピール中らしい。
どんな子!?
写真ないの!?
と、俺と直哉は大興奮。
けどタケは、好きな子に関して何も教えてくれなかった。

「もし…付き合えたら話すよ。」

とだけ。
あとは笑って誤魔化された。
気になったけど、恋愛に関して深く追求されるのを嫌がるやつもいるし、タケが話してくれるのを待とうと思った。


それぞれ充実した大学生活を過ごしているんだなと思う。
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