愛しいキミへ
合格発表の当日───

俺は自分の部屋で発表の時間を待った。
ネットで見れるということで、大学まで見に行かないことに決めていた。

「ネットで合否がわかるって楽だよなぁ~。」

と俺のベッドでくつろぐ直哉。
ゴロゴロして漫画を読んでいる。

「…お前大学は?」
「雅樹が心配で大学なんて行ってられないっつーの。」
「俺を理由にサボるんじゃねぇよ。」
「いいじゃん!俺が一番に合格を祝ってやるよ♪」

ニコニコと笑顔を俺に向けてくる。
まぁ時間まで落ち着かないから・・・直哉がいてくれて良かったかも
調子にのるから本人には言わないけどね

「…そろそろ時間だろ?」

直哉に言われて時計を見ると、合格発表の時間になっていた。
父さんから借りておいたノートパソコンを開く。

「…見るぞ。」
「おう…。」

心臓が今までにないほどバクバクいう。
口から飛び出そう・・・















・・・受かった
・・・合格した

「!!!受かった!!!」
「マジで!?…本当だ!!!よっしゃー!!おめでとう!!」

俺と直哉は飛び上がって喜んだ。
嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
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