愛しいキミへ
「ありがとな。そんなに喜んでくれて…嬉しいよ。」
「雅樹が頑張ってたの知ってるしな!」

二人で笑い合った。
こんなに笑顔になるのは久しぶりだ。

「さぁー!雅樹の合格祝い!!カラオケに騒ぎに行こうぜ♪」
「祝うってより、ただ騒ぎたいだけだろ~。まぁいいや!行こう!!」

二人でカラオケに向かった。
受験が終わってすぐもカラオケに行ったけど・・・俺らってカラオケ好きだな
今までにないくらいの騒ぎっぷり。

夜まで騒いで家に帰った。
家に帰ると驚き!
豪華な夕飯が用意されていた。
寿司・・・ステーキ・・・スープ・・・ケーキ・・・
テーブルいっぱいに用意された夕飯。
俺と父さんと母さんの三人で食べきれるのか?

「雅樹お帰り!合格おめでとう!!お祝いしましょ!」
「…料理が多すぎだって、父さんは止めたんだけどな。」
「いいじゃない!せっかくのお祝いなんだから!」
「そうだな。…雅樹おめでとう。食べよう。」

父さんが笑顔で祝いの言葉をくれる。
両親に祝われることは、すごく嬉しかった。
この二人のおかげで一年浪人してK大受験をすることが出来た。

「父さん、母さん。ありがとう。」

お礼を言って、夕飯の席に着いた。
量がすごく多かったけど、嬉しくて全部を食べれた。

部屋に戻った時にはお腹パンパン。
ベッドに寝転んで動けなくなる。


・・・受かったんだ

一人になって改めて実感する。

・・・K大に合格したんだ
悠兄と同じ大学に合格したんだ!!

「よっしゃー!!」

嬉しくて嬉しくて・・・疲れているはずなのにこの日は眠れなかった。
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