愛しいキミへ
──諦めなくちゃいけない
「…でもっ!!」
ドンッ!
近くの壁を、力任せに殴った。
じんじんっと痛みだす拳。
そんな痛みに負けないくらい、心がぎゅーっと痛む。
物心ついた時から沙菜が好きだった。
何を好きだって思うよりも先に、沙菜を好きになっていた。
諦め方なんてわからない。
違う「好き」の探し方なんて、わからない。
「…好きでいたら、ダメかな。」
ダメっていうか、もう無理か。
1人になってしまった。
2人は、繋ぎ止めようとしてくれていたのに、ぶち壊した。
─♪〜♪♪〜
帰り着いてから、どれくらい時間が経ったかわからない。
電話を知らせるメロディーが鳴り響いた。
ベッドから、ゆっくり起き上がり、バッグに入ったままになっていた携帯を取り出す。
画面を見て、固まった。
【着信 緒川悠太】
悠兄から・・・。
あんなこと言ったばっかで、出られない。
携帯を持ったまま固まっていると、着信メロディーが止まり、携帯に【着信あり】の表示が出た。
かけ直すことも出来ず、ベッドに携帯を放り出す。
ベッドに寄りかかり、直に床に座った。
ピンポ〜ン
来客を知らせるベルがなる。
今日は、両親ともいるから、玄関から一番近い部屋でも、出ない。
俺には関係ないだろうし。
「…でもっ!!」
ドンッ!
近くの壁を、力任せに殴った。
じんじんっと痛みだす拳。
そんな痛みに負けないくらい、心がぎゅーっと痛む。
物心ついた時から沙菜が好きだった。
何を好きだって思うよりも先に、沙菜を好きになっていた。
諦め方なんてわからない。
違う「好き」の探し方なんて、わからない。
「…好きでいたら、ダメかな。」
ダメっていうか、もう無理か。
1人になってしまった。
2人は、繋ぎ止めようとしてくれていたのに、ぶち壊した。
─♪〜♪♪〜
帰り着いてから、どれくらい時間が経ったかわからない。
電話を知らせるメロディーが鳴り響いた。
ベッドから、ゆっくり起き上がり、バッグに入ったままになっていた携帯を取り出す。
画面を見て、固まった。
【着信 緒川悠太】
悠兄から・・・。
あんなこと言ったばっかで、出られない。
携帯を持ったまま固まっていると、着信メロディーが止まり、携帯に【着信あり】の表示が出た。
かけ直すことも出来ず、ベッドに携帯を放り出す。
ベッドに寄りかかり、直に床に座った。
ピンポ〜ン
来客を知らせるベルがなる。
今日は、両親ともいるから、玄関から一番近い部屋でも、出ない。
俺には関係ないだろうし。