愛しいキミへ
「あっ!私です。」
それを笑顔で受けとる中津さん。
「ハンバーグとライスです。」
俺の前にも料理を置いて、伝票も置いて、店員は下がった。
出鼻を挫かれたが、言わないわけいかないので・・・続きを話そうとする。
「あのさ!俺には好きな人が──」
「わかってるから。藤川くんの気持ち。」
今度は中津さん本人に遮られる。
パスタをくるくるフォークで巻きながら、こっちを見ないで話す。
「今は返事しないでくれないかな?これから私のこと見てからにして欲しいな。」
「え?…でも…俺の気持ちは変わらないよ。」
「そんなのわかんないじゃない。藤川くんって彼女いないんでしょ?今日もバイトしか予定ないんだよね?」
「…そうだけど。」
休憩時間がなくなっちゃうから、俺もハンバーグを食べながら話す。
熱くて急いで食べられない。
「ごめんね。さっき友達との会話聞いちゃった。」
「…仕事中に話してた俺が悪いから。」
ペロッと舌を出してはにかむ顔に思わずドキッとする。
美人な顔立ちなのに、一瞬にして幼さが見えた。
「今日バイトの後、私に付き合ってよ。ずっと誤魔化してきたんだから、これくらいのお願いは聞いてくれるよね?」
「え!?それは…ちょっと…。」
「お願い!藤川くんがいるから、友達とのカラオケ断って、イヴなのにバイト出たの。少しくらい楽しいことしたいの!」
「……考えとく。」
俺の返事に「やったー♪」と喜んだ中津さん。
OKしたつもりないんだけど・・・きっとこのファミレスに連れてこられた様に、引っ張っていかれるんだろうなぁ・・・
もう誤魔化せないし、強く言えないし、今日は仕方ないかな・・・
見るからにウキウキする中津さんとは対照的に、もくもくと食べ続けた。
もう一度ドリンクバーを取りに行くのも忘れて、バイトに戻る。
それを笑顔で受けとる中津さん。
「ハンバーグとライスです。」
俺の前にも料理を置いて、伝票も置いて、店員は下がった。
出鼻を挫かれたが、言わないわけいかないので・・・続きを話そうとする。
「あのさ!俺には好きな人が──」
「わかってるから。藤川くんの気持ち。」
今度は中津さん本人に遮られる。
パスタをくるくるフォークで巻きながら、こっちを見ないで話す。
「今は返事しないでくれないかな?これから私のこと見てからにして欲しいな。」
「え?…でも…俺の気持ちは変わらないよ。」
「そんなのわかんないじゃない。藤川くんって彼女いないんでしょ?今日もバイトしか予定ないんだよね?」
「…そうだけど。」
休憩時間がなくなっちゃうから、俺もハンバーグを食べながら話す。
熱くて急いで食べられない。
「ごめんね。さっき友達との会話聞いちゃった。」
「…仕事中に話してた俺が悪いから。」
ペロッと舌を出してはにかむ顔に思わずドキッとする。
美人な顔立ちなのに、一瞬にして幼さが見えた。
「今日バイトの後、私に付き合ってよ。ずっと誤魔化してきたんだから、これくらいのお願いは聞いてくれるよね?」
「え!?それは…ちょっと…。」
「お願い!藤川くんがいるから、友達とのカラオケ断って、イヴなのにバイト出たの。少しくらい楽しいことしたいの!」
「……考えとく。」
俺の返事に「やったー♪」と喜んだ中津さん。
OKしたつもりないんだけど・・・きっとこのファミレスに連れてこられた様に、引っ張っていかれるんだろうなぁ・・・
もう誤魔化せないし、強く言えないし、今日は仕方ないかな・・・
見るからにウキウキする中津さんとは対照的に、もくもくと食べ続けた。
もう一度ドリンクバーを取りに行くのも忘れて、バイトに戻る。