愛しいキミへ
「…沙菜。大丈夫か?」
「大丈夫!忙しいんじゃ仕方ないし!…ていうか、お邪魔しちゃってごめんね。由香利ちゃん、今度遊ぼうね!」
ばいばいっと良いながら、友達のところへと向かっていった。
「「…。」」
無言が続く。
・・・由香利にバレてしまった
「沙菜に私と付き合ってるって言ってなかったんだね。」
ぽつりとこぼされた言葉。
すると、突然荷物を持って立ちあがり、出口へと向かい出した。
「ちょ…っ由香利!?」
ガンッ!!
慌てて立ち上がったせいで、テーブルに膝を、思いっきりぶつけてしまった。
「~っっ!…痛ってぇ……。由香利!待てよ!」
テーブルの上をそのままにしていくわけもいかないので、急いで片して後を追う。
すでに店の外に出てしまっていた由香利を追うのは大変だった。
じんじんと痛む膝。
なかなか追い付けない。
それでも、必死にあとを追う。
「──っ待てって!!」
なんとか追い付き、由香利の腕を掴んだ。
走って乱れた呼吸を必死で押さえる。
由香利も肩を上下させ、息をしていた。
俺の方を見ようとはしない。
腕を掴まれても、俺に背を向けたままだった。
「大丈夫!忙しいんじゃ仕方ないし!…ていうか、お邪魔しちゃってごめんね。由香利ちゃん、今度遊ぼうね!」
ばいばいっと良いながら、友達のところへと向かっていった。
「「…。」」
無言が続く。
・・・由香利にバレてしまった
「沙菜に私と付き合ってるって言ってなかったんだね。」
ぽつりとこぼされた言葉。
すると、突然荷物を持って立ちあがり、出口へと向かい出した。
「ちょ…っ由香利!?」
ガンッ!!
慌てて立ち上がったせいで、テーブルに膝を、思いっきりぶつけてしまった。
「~っっ!…痛ってぇ……。由香利!待てよ!」
テーブルの上をそのままにしていくわけもいかないので、急いで片して後を追う。
すでに店の外に出てしまっていた由香利を追うのは大変だった。
じんじんと痛む膝。
なかなか追い付けない。
それでも、必死にあとを追う。
「──っ待てって!!」
なんとか追い付き、由香利の腕を掴んだ。
走って乱れた呼吸を必死で押さえる。
由香利も肩を上下させ、息をしていた。
俺の方を見ようとはしない。
腕を掴まれても、俺に背を向けたままだった。