愛しいキミへ
聞きたいことはたくさんあった。
でも、いつもと違う悠兄の姿に、俺も戸惑って何から聞けばいいのかわからない。
「…悠ちゃん?雅樹?」
しばらく無言でいたところに、聞きなれた可愛らしい声がかけられた。
振り向くと、沙菜がいた。
やっぱり卒業式で泣いていたようで、目元が赤くなっていた。
「二人でいたんだね。…悠ちゃん、卒業おめでとう。」
「ありがとう。」
優しく微笑み合う二人の雰囲気は、穏やかだった。
俺の感じている違和感は、ただの思い過ごしなのかな?
けれど、その穏やかさは続かなかった。
「…悠ちゃん…何で、ネクタイもボタンもないの?誰かにあげちゃったの?」
悠兄の姿に気づいた沙菜は、不機嫌そうに呟いた。
やっぱり欲しかったんだな・・・
「…ごめん。断れなかった。」
「そっか…。悠ちゃんのファン、たくさんいるもんね。」
気まずい空気が流れる。
えっと・・・俺・・・邪魔か?
どうしようかと、あたふたしていたら、悠兄の友達からの呼び掛けによって気まずい空気が破られた。
「悠太~。クラスで写真撮るから来いってさ~!」
「わかったー!すぐ行く!!……じゃあ二人とも悪いけど、俺行くわ。」
「うん。また、ゆっくり話そう。悠兄、メール返してね。」
「おう。ちゃんと返すよ。」
でも、いつもと違う悠兄の姿に、俺も戸惑って何から聞けばいいのかわからない。
「…悠ちゃん?雅樹?」
しばらく無言でいたところに、聞きなれた可愛らしい声がかけられた。
振り向くと、沙菜がいた。
やっぱり卒業式で泣いていたようで、目元が赤くなっていた。
「二人でいたんだね。…悠ちゃん、卒業おめでとう。」
「ありがとう。」
優しく微笑み合う二人の雰囲気は、穏やかだった。
俺の感じている違和感は、ただの思い過ごしなのかな?
けれど、その穏やかさは続かなかった。
「…悠ちゃん…何で、ネクタイもボタンもないの?誰かにあげちゃったの?」
悠兄の姿に気づいた沙菜は、不機嫌そうに呟いた。
やっぱり欲しかったんだな・・・
「…ごめん。断れなかった。」
「そっか…。悠ちゃんのファン、たくさんいるもんね。」
気まずい空気が流れる。
えっと・・・俺・・・邪魔か?
どうしようかと、あたふたしていたら、悠兄の友達からの呼び掛けによって気まずい空気が破られた。
「悠太~。クラスで写真撮るから来いってさ~!」
「わかったー!すぐ行く!!……じゃあ二人とも悪いけど、俺行くわ。」
「うん。また、ゆっくり話そう。悠兄、メール返してね。」
「おう。ちゃんと返すよ。」