愛しいキミへ

雨と涙

ザアァァ－…
雨が窓に打ち付ける音で目が覚めた。
いつもは何も感じない音なのに、今日は異様なほど不快に感じた。
なにか夢を見ていた気がするけど・・・思い出せない。
とても心地よかったことだけは覚えている。
だから余計に、雨の音を不快に思ったんだ。

「何時だ？」

枕元にある携帯を手探りする。
画面の明るさに目を細目ながらも、時間を確認する。
5時50分
なんだよ～
まだ寝てられる時間じゃん・・・
と言っても、見ている携帯のアラームは6時半にセットされている。
二度寝するには微妙な時間だ。
それに外の雨の音で、目が覚めてしまった。

むくりっと起き上がる。
中途半端に起きてしまったため、頭が重い・・・。

学校はあるけど・・・今日って大掃除だったなぁ～
午前の二時間に授業、その後に大掃除をして午前で学校は終わりだ。
明日が終業式のため、授業なんてないようなもの。

「行く気しねぇ～…。」

サボるか・・・
起き上がったばかりのベッドに、もう一度寝転ぶ。
だからといってもすぐに寝る気になれず、手元の携帯を寝ながらいじりだす。