愛しいキミへ
♪~♪♪~
遠くで音楽が聞こえ、深い眠りから目覚める。
なんの音だ?
目を開けた時には、もう止んでいて・・・
しばらくボーっとしていると、遠いと思っていた音楽が自分の枕元でなっていたことに気づく。

「メールか…?」

仰向けの状態から、よいしょっとうつ伏せになり、横になった状態で携帯をいじる。
思った通りメールが何通か来ていた。
今来たのは朝メールを送った友達だった。
あとはメルマガが三通と・・・

「あれ?悠兄からだ。なんだろ…。」

未読の中で一番下にあった名前は、普段あまりメールをしない悠兄。
寝ていて気づかなかったらしく、受信時間は10時3分だった。
何の用事かな・・・ぐらいの気持ちでメールを開いた。
メールの文は一言。
【雅樹に任せた。】
任せた・・・?
何をだ・・・ってか急に何なんだ
意味のわからないメールに眉をひそめる。

「…っ考えてもわかんねぇ!」

ガバッと起き上がり、適当に服を着替える。
時計を見ると16時35分。
・・・まだ由香利との待ち合わせまで時間あるな
って俺、寝すぎだろ・・・
着替え終わって、携帯と財布だけズボンのポケットにつっこみ家を出た。

向かった先は同じ階の一番端・・・悠兄の家。
この時なぜか悠兄は家にいる気がしたんだ。
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