愛しいキミへ
クラスの女子に
「仲良いんでしょっ!?緒川先輩紹介して!!」

男友達に
「若井といつも一緒にいるよな〜。付き合ってるとかじゃないなら、協力して欲しいんだけど!」

と、よくお願いをされた。
何て言って逃げたか覚えてない。
誰にも入ってきて欲しくなかったから、必死だったんだと思う。


モテていく2人を見て…
悠兄に負けたくなくて…
沙菜に置いてかれたくなくて…
頑張った。

見た目も
勉強も

頑張りのおかげで俺もほどほどにはモテた。

告られたこともあったけど・・・
全部断った。
沙菜が好きだったし、彼女を作ってしまったら幼なじみの関係が崩れると思った。

三人とも
「恋人」を作ることはなかったんだ。


理由は一つ・・・








三人とも恋をしていたから・・・


恋心を抱いても、三人の関係を壊すようなことはなかった。
三人が三人とも楽しくて安心出来た、幼なじみを大切にしていた。
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