彼と彼女
思えば初めて会ったときも違和感があった。それは普通の、美術の授業。
最初の授業なんて、軽い自己紹介して、1年通してどんな授業するかとか説明するくらいだ。適当に済ませてしまおうと思ったのに。
[先生ー、お腹痛いんで保健室行って来てもいいですか。]
手を挙げてひらひらと振り、ふざけたこと抜かしたのが染川だった。
最初の授業でこんなこと言う奴、他にいねぇだろ。っていうか、腹痛ぇんだったら授業始まる前に保健室行けよ。
やる気のなさそうな顔をして、立ち上がりながらそう言って勝手に部屋から出て行きやがった。
[悠、大丈夫かな?]
[さぼりじゃねーの。]
どっと笑いが教室内を包む。
変な奴、と思いながらも、クラスの奴らからはちゃんと受け入れられてるようで、しかもどうやらムードメーカーみてぇな位置づけらしい。
最初の授業なんて、軽い自己紹介して、1年通してどんな授業するかとか説明するくらいだ。適当に済ませてしまおうと思ったのに。
[先生ー、お腹痛いんで保健室行って来てもいいですか。]
手を挙げてひらひらと振り、ふざけたこと抜かしたのが染川だった。
最初の授業でこんなこと言う奴、他にいねぇだろ。っていうか、腹痛ぇんだったら授業始まる前に保健室行けよ。
やる気のなさそうな顔をして、立ち上がりながらそう言って勝手に部屋から出て行きやがった。
[悠、大丈夫かな?]
[さぼりじゃねーの。]
どっと笑いが教室内を包む。
変な奴、と思いながらも、クラスの奴らからはちゃんと受け入れられてるようで、しかもどうやらムードメーカーみてぇな位置づけらしい。