★地味な女と学園王子☆
月side
『月残念だったね
安佐奈南ちゃん返事返してくれなくて』
俺の肩に手をおき嫌味っぽくいう藍
その言葉が案外きいた
ショックで少し落ち込む
『安佐奈南、俺のことなんでそんなに嫌うんかな』
『そりゃ、お前があの子にあった時なんかしたんじゃね?
俺は分かんねぇけど』
肩をすくめいう藍
その言葉を聞いてどうして嫌われたか考えてみるけど
『まったく覚えがないんだよな』
『どういう会話したんだよ最初』
『ぶつかった時かな…
藍と話しててさ、全然横見てなかったから』
『で?』
『大丈夫って気付かなかったって言った』
俺の言葉を聞き藍は目をほそめる
『なに?』
肩をすくめため息をつく藍に俺は不機嫌になりながら聞く
『そりゃ嫌われるわ』
『なんで』
『あの子地味でしょ』
『地味とかいうな!』
『いや、まぁ聞いて
あの子地味だから、月のそんな理由しらないし自分が地味だから見えなかった、もしくは気付かなかったって思ってるよ
きっと』
『えっ!!それは違う!!困るそんなの!!』
藍の肩をつよく掴みゆさゆさ揺らす
違うのに、安佐奈南がそう勘違いしてるって思うとますます嫌われちゃうんじゃないかって不安だった
『どーしよ!』
『知らないよ…』
『俺あの後、安佐奈南が講堂を出るのに気付いて追い掛けたんだよ
その時、安佐奈南は俺の話も聞かないで校舎に入ってこうとしたから
思わず、引き止めたいばかりに俺安佐奈南に告ったんだ…!』
俺の言葉に藍は目を見開き俺をみる
『ま、マジ…?』
『マジ…』
藍は俺の返事に頭をかかえはぁーっと長いため息をついた