★地味な女と学園王子☆






『たぶん…いや、絶対にそれが一番嫌われる決めてになったね』




藍の言葉に俺は顔を歪ませる



今更告ったことを後悔した


『あーッ、もう!!』


頭をグシャグシャしながら座り込む俺



『…加山ってさ、見た目いいし性格いいし、一途ってさ凄いよな』



藍と二人の世界に入ってたからいたことを忘れてた



クラスが同じで仲良くなったばかりの花笠がいたことに気付く




ちなみに花笠のフルネームは

花笠さくらだ


名前は藍みたいに女っぽいけどれっきとした男だ



「なにが凄いの?」


花笠の言ってることが理解出来ずに聞き返す



『だって性格よし、顔よし、一途、おまけに人懐っこいし

そんな奴なかなかいねぇよ!』



尊敬の眼差しで俺をみてくる花笠


それが眩しすぎて目をそらしたくなった




『俺別に顔もよくないし、性格だって花笠が思ってるみたいなんじゃないよ?』


言ってみるが


『そうか?』


なんだか納得いってないような顔だ



『そうだよ
頭だって超悪いし』



『でもスポーツはいいんじゃねーの?』



『そこそこだよ』



『ふーん

あ、あと俺のイメージだと加山って純情っぽい!

あと硬派!』



花笠の言葉には心底呆れる


俺をどんだけ理想化してるのか



『俺だって一回ぐらいはヤったことあるよ』



本当はヤったことない
未だ童貞の俺


だけど花笠の言う通りじゃなんか癪な気がして変な意地をはったら目を見開き予想以上に食い付いてきた





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