★地味な女と学園王子☆







『…ちょ、もう離していい?』



表情を歪ませいう加山月の言葉で私はハッと我に返った



「ごっ、ごめんなさい!」


『いや、いいけど…
なに?安佐奈南ここに引っ越してきたの?』




「あ、はい
今日、引っ越してきて

今片付けで…

…えと、加山月はなんでここにいるんですか?」




加山月を見上げいうと加山月はなぜか目を真ん丸くさせ目をそらした




その横顔はなぜか赤くなっていた




「あの…」



『あ、そっか…
俺はここが家だから…』



私の言葉に慌てたようにいう加山月が指した方向を見てみれば私が越してきた家の隣




ビックリしすぎて言葉にならなくて暫く加山月の家らしいとこを眺める





『…偶然だな、隣じゃん。』



優しく微笑みいう加山月は気のせいかうれしそうに見えた




自意識過剰なのかな



加山月の本当かどうか分からない告白のせいで少しの変化でも敏感に反応してしまう





『南、入学早々青春かしら?』



お母さんがいたことを忘れてた



そっちに目を向けてみればニヤニヤとした表情をするお母さん




「ち、違うッ
ただのクラスメイトでッ!」



『クラスメイトね…』



私が必死に否定する姿に苦笑いを見せる加山月の表情にはどこか悲しみの感情も感じられる



気のせいだ
気のせい




そう暗示をかけなきゃいけないほどに何で私は心をかき乱されてるんだろう…





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