オタ×カレ
出会いは図書室。
私は本を読んでいた。
ミステリー小説だった。
次のページはついに犯人が分かる。
そう思って、ページをめくった。
次の瞬間

バシャッ

「ご…ごめん」

「ちょっと!図書室は飲食禁止なんですけど!!」
見上げた瞬間、私は少し驚いた。

けっこうイケメン……

しかもモロタイプ…

黒髪の黒ぶち眼鏡ッ!!

じゃなくて!!

「次のページでやっと犯人が分かったのに!!どうしてくれるんですか!ページ開くだけでコーヒーくさいじゃないですかっ!!!」

「ごめん…買って返すから!」

「えっ…ちょ……」

私の腕は見知らぬ生徒にひかれていく。
細いのに意外に力がある…
だーかーらーそんなこと思ってる場合じゃないって!
誰よ!この人!!

購買についた。

でかッ!

これ校内に収まってるわけ…?
はみ出てんじゃないの…

「えっと…<夜中の鐘が鳴る>ください。」

「ちょっ…何言ってんですか!この本はもう売ってない本…」

スッと差し出された

本を見た。

「なんで!?しかも新品…」

「ここの購買は何でもそろうんだ。」

「じゃあね。本当にごめんね!」

そういって帰ってしまった。

なんで絶版の本がここに…

ん~わかんない。この学校けっこうすごい…
ていうか、ほんとにあの人だれ!!
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