社会人と女子高生
妹の私が言うのも何だけど、政樹は結構モテる。

今まで告白された回数は、数え切れないぐらい。


「…っせぇな〜。冗談とか言うなよ!俺もいろいろあるんだよ…!!…子供はとっとと寝ろ!」

「…子供って、年2つ違いじゃんっ!!」


そんな口喧嘩をして自分の部屋に入る。

政樹と話して、少しだけ楽になった。

…でも、行き場を失った真っ赤なマフラーが、現実を突き付ける…。

やっと止まった涙がまた溢れ出す…。


―クリスマスの夜空に降り注ぐ雪が、私達の終わりを告げたみたいだった…―
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