社会人と女子高生
ふと投げかけた言葉に浅賀さんは答えた。


「…お互い今までの環境が別だったしな…これから慣れない事、楽しい事やつらい事があると思う…。…前にも言ったけど、俺達のペースで進んでいけばいい…。少しずつ…な!」

「…そうだね…!」


真剣な顔が少し緩んだ浅賀さんは、窓から差し込む光を浴びながら話した。


「にしても…お互いの体温抱いて寝るの、いいな。毎日こうだったらいいのに…。」

「あ、浅賀さん…!」


恥ずかしがる私をそっと包みこむように抱く。

浅賀さんの心臓の音が私の心臓の音と重なる。
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