社会人と女子高生
日曜日ということもあり、人は少なかった。

部活で来ている後輩の姿を見てると、すごく懐かしく思った。


「…今思えば大学4年間、もっと大事に過ごせばよかったな〜。…若いし。」

「加奈子は27歳だもんな!」

「そういう亮君も27歳だよ!」


お互いに懐かしみながら大学内を歩く。

今まで使ったことのある教室を見て笑いあう。

すると加奈子が強引に腕を引っ張る。


「…亮君、ちょっと付き合って!」

「どうしたんだ、急に?」

「…いいから!」


そう言われて来たのは、1番使っていた教室だった。
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