社会人と女子高生
…忘れるはずがない。

加奈子からの放課後の告白。


「…だから…私…亮君と初めた場所で、終わりにする…。」

「…加奈子…。」


いろいろ悩んで考えた結果だったんだろう…。

加奈子が席を立つ…それと同時に俺もイスから離れた。

改まって加奈子が決心したように言う…。


「私…浅賀君のこと、好きなのっ!…付き合って!」


加奈子の告白は、5年前と同じだった…。

ただ違うのは…5年の歳月と、5年前は夕日に照らされていた教室が、今は晴れ渡る青空だったこと…。

そしてなにより…俺の気持ちだった…。
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