社会人と女子高生
いつもと変わらない景色が、キラキラ輝いて見える。


「…由香里!」

「浅賀さん…!」


駅に着き電車から降りると、ホームには浅賀さんが待っていた。


「会うの久しぶりだね!」

「ごめんな…会う時間、作ってやれなくて…。」

「…いいの!こうしていられれば、それでいいから…!」


そう言うと、浅賀さんは微笑んだ。


「…ありがとな。」


その言葉に自分も微笑む。

目的地はいつもと変わらず、浅賀さんのマンション。

シンプルなのは変わってないけど、付き合い始めの頃と違うこと…。
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