社会人と女子高生
「…おはよう。」

「…おはよう、浅賀さん。今…。」

「時間は6時少し前。…会社には間に合うよ。」



平日だから会社や学校が当たり前にある。


「…俺さ、こういう朝迎えるたび、由香里と一緒に住みたいな〜って思うんだ。」

「…それって…。」

「…ああ。その左手の薬指の予約したい。」


まさかこの場でそんなことを言われるなんて、思いもしなかった。

私はときどき結婚を考えていた。

それを浅賀さんも考えていたことに、嬉しくなった。


「…浅賀さん、私も…ずっと一緒にいたい…。」
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