社会人と女子高生
「…でもその前に同棲かな。由香里はまだ学生だしな。…高校卒業したら…。」

「…その時が楽しみだね!なんか待ち切れなくなっちゃった…!」


2人で1年先の未来を語る。

それが遠い未来ではないと嬉しさが込み上げる。

私達はベッドから出て、顔を洗って歯磨きする。

そのあと浅賀さんはスーツに着替える。

私は制服に着替える。

こうしてお互いの服装を見るたびに、年の差を意識する。

乗る電車が同じだから、一緒に家を出る。

駅は通勤・通学ラッシュで混んでいた。

そう…あの日の夏と変わらない駅…。
< 166 / 169 >

この作品をシェア

pagetop