社会人と女子高生
「…どうしたんだ、急に…。」

「…いいから、答えて!」


真剣な話に、浅賀さんは戸惑っているみたいだった。

浅賀さんは、少し考え込んでから答えた。


「…駅前のカフェで会って、由香里と話していくうちに、どこかで癒されていく自分がいたんだ…。」

「…えっ?」

「俺の中での高校生って、ただ時間を持て余して、だらだら過ごしてるだけの奴らだ…って思ってたんだ。」

「………。」

「でも由香里は違った。」

「…!?」


真剣に話す浅賀さんの目は、少しの曇りもなかった。
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