社会人と女子高生
ブランコから離れて由香里の前に立つ。

『彼氏が俺でいいの?』と問い掛ける俺に、由香里は『浅賀さんじゃなきゃダメなの…!』と言ってくれた。

安心からか、息を深く吐き、由香里のすぐ前でひざをついた。

そして由香里を抱きしめた。

抱きしめた俺の手は、すごく震えていたと思う。

言葉も上手くまとめられなかった。

そんな俺を包み込むように由香里は『そばにいる』と言ってくれた。

そして、自然な流れでお互いの唇を合わせた。

その出来事以来、由香里は俺のマンションによく出入りするようになる。
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