社会人と女子高生

何日か経ち、夜遅く携帯に着信が来た。

由香里からだった。


「はい。」

『ごめん、遅くに…。あのね、里美と依子に話をしたよ…！』

「そうか…。」

『でね、噂はなんとかしてくれるって…。』

「なら良かったよ。…俺は学校に行けないからさ。少し安心したよ。」

『浅賀さん…。あのね、お願いがあるの…。』


由香里がお願いなんて、めずらしいことだった。


「…どうした…？」

『…浅賀さんに今すぐ会いたいっ…！』


その声は、公園で由香里が不安を話した時にそっくりだった。