社会人と女子高生
そして、公園から浅賀さんのマンションに移動した。

家に着くなり浅賀さんは、コートを床に放り出し、ベッドに座った。


「…その…。」


付き合っているとはいえ、まだ私は心の準備が出来ていない。


「…大丈夫!…言ったろ?俺達のペースで進もう…って。そんなつもりで家に連れて来たんじゃないからさ…。…おいで。」


浅賀さんは、柔らかい笑顔で私に手を差し延べる。

まるで魔法にかかったみたいに私は引き寄せられる。


「…捕まえた。」


抱き寄せられ、浅賀さんの言葉に急激に体が熱くなる。
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