社会人と女子高生
ベッドでくっつき合っているせいか、浅賀さんの顔がとても近いことに、恥ずかしくなる。


「…機嫌、直った。」

「…浅賀さんのせいだよっ…!!」

「ふっ…わかったよ…そういうことで。」


すると浅賀さんが何気なく話した。


「そういや…由香里と一緒に寝るの、初めてだな…。」


…そう。浅賀さんのマンションに来るのは、初めてじゃない。

泊まりに来ても、私はベッド、浅賀さんはソファーで寝ている。

同じ布団の中はまだ経験したことがなかった。


「…そうだね。」

「…理性、いつまで持つかな…。」

「…えっ!?」

「いや、なんでも。」
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