社会人と女子高生
それから先は言葉にならなかった…。

…心のどこかで思ってたこと…。

仕事が大事なのはわかってる…わかってるけど…私の事も、もっと考えて欲しい…。

そう思う私は、まだ子供なのかな…。

その時、純が口を開いた。


「俺は“浅賀さん”より由香里を幸せにする自信がある!」

「…っ!!」

「だから…俺は絶対に諦めないからな!!」


それだけ言って、純は1人教室に戻った。

…屋上から見える空は、どんよりと重たい灰色の雲が一面と広がっていた。

強い風が暗い雲を流れるように動かす。

嵐のような恋が始まりを告げた瞬間だった…。
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