社会人と女子高生

宣戦布告

由香里の学校で噂がピタリとなくなって数日経った。

最近、年末商戦に向けて新商品やらなんやらで、どの部署も忙しい時期に入った。

俺も例外ではなく、残業の日々が続いていた。

ようやくその日の仕事が片付き、久々に由香里に連絡する。


『…はい。』

「ごめん!連絡出来なくて…。」

『いいよ…!大丈夫。それより…。』

「どうした…?」

『…ううん。なんでもない…!』


由香里が何かを言いたげにしていたのがわかった。


「…なんかあった…?」

『大丈夫だよ…!』


明らかに様子が違う声だった。
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