社会人と女子高生
「………。」


由香里の幼なじみの言葉に黙って耳を傾ける。


「俺は由香里に告られたことがあります。…その時は応えられなかったけど…。」

「…何が…言いたい…?」

「俺は由香里が好きです!だから…由香里が他の男のものになるのが許せない…。“浅賀さん”に由香里は絶対に渡しません…!!」

「…っ!!」


俺の動揺を見た由香里の幼なじみは、勝ち誇ったような態度をとる。


「フッ…では…失礼します。」


…電話での由香里が変だったのは、この事だとすぐに理解した。


『…なんなんだ、あいつは…。』
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