社会人と女子高生
「…由香里…。」

「…浅賀さんっ…!」


浅賀さんのところに駆け寄る。

そこで駆け寄る私を、浅賀さんがいきなり抱きしめた。


「…わっ!」

「…由香里…。」

「…ごめんね…すぐに伝えられなくて…。」


その光景を見ていた純が、ため息をつきながら言った。


「…まだ由香里のこと諦めきれないけど…“浅賀さん”に勝てそうにないみたいだから、今は引くよ…!じゃあまた。」


そして純は私達を振り返ることなく、右手を振って帰っていった。

私達はその後、浅賀さんのマンションに向かった。
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