社会人と女子高生
昼休みになり、名刺を持って、一人屋上に向かった。


『…ホントに電話してもいいのかな…?』


社会人と話す機会なんてあまりないから、どう電話していいのかわからない。

このたった一枚の名刺が、私にとってすごく重かった。

でも…なぜかわかんないけど、『浅賀亮』という男性がすごく気になった。


『よし、電話しよ!』


20分位考えた末、名刺に書いてある番号を押して、通話ボタンを押した。

電話に出たのは、受付の女性らしい。すごく丁寧な話し方だった。
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