社会人と女子高生
そんな、たわいもない話をした。

まるで、あの時の…告白された駅前のカフェにいるような…そんな感覚だった…。

すると、浅賀さんが私をマンションのベランダに連れ出す。

吹き込む風が冷たく、私を気遣って、浅賀さんがコートを肩にかけてくれた。

浅賀さんのコートは大きくて、とても温かかった。


「…ありがと。…景色…綺麗だね…。」

「…だろ?その分家賃は高いけどな。」


ベランダから見る世界は、ビルや道路の光がキラキラしていた。

その景色を見ながら浅賀さんは、ゆっくりと話を続けた。
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