社会人と女子高生
マフラーに浅賀さんへの想いを込めて編んでいく。

毛糸の色は温かい色の赤。

編み物なんて中学の時以来だったから、時間がかかる。

久しぶりの編み物のマフラーがようやく出来た。

完成した喜びからか、欠伸が出た。

気付くと日にちが変わっていた。


『…浅賀さん、喜んでくれるかな…。』


そんな期待を胸に、マフラーを抱いたまま眠った。

クリスマスが悲しい日になるとも知らずに…。

そしてクリスマスの朝を迎えた…。
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