あいつの心と私の体

「まぁ、学校行きながら考えよ!!」

「あぁ、そうだなっ!!」

二人仲良く遅刻って言うのも悪くないけど、ちょっと恥ずかしいから、無難に。

「どうしよっか～？」

「まず、喋り方を変えなきゃマズいな…」

高めな声にその言動は合ってない…(笑)

「そうだね。じゃあ今から私が『俺』で、健吾が『私』だよ!!」

今思えば私、はたから見るとオカマみたいな話し方かも～。

最悪………。

その時、不意に携帯が鳴った。

「やばっ!!バイブにしとくの忘れてた。」

制服のズボンから携帯を取り出す。

「おぉ。サンキュ。」

瑠璃が携帯を開くと、みるみるうちに表情が引きつっていく。

「どうしたの？」

「電話が来た…。」