Family!
「弥生!!」


空兄がそう叫んでるのも気づかずに……







「お疲れ様でしたー!」


やっとバイト終わった!


これで家に帰れる♪


すると、


♪〜


携帯がなった。


「もしもーし」


『尋兄?!バイト終わった?!』


電話は空からだった。


「終わったけど…何があった?」


『弥生が……弥生が家をとびだした!』


「はぁ!?」


『俺と喧嘩して…まだどこにいるか分かんないんだ。尋兄、探して!!』


「分かった。なんかあったら、すぐ電話しろよ?!」


『分かった!』


そう言って、俺は電話を切って走り出した。


弥生がいるような場所…


公園?学校?デパート?


どこに行っても弥生はいなかった。


あとは…


………海辺の公園!!


あそこは、6人でよく行くし、弥生なら場所が分かるはずだ。


俺は海辺の公園へ向かった。







公園に着くと、ベンチの上で体育座りして、下を向いてる弥生がいた。


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