Family!
「じゃあな」


『おう!!』


電話を切って、携帯を閉じる。


「帰るか」


「………ぅん」


弥生は、泣きそうな顔でうなづいた。


「大丈夫だって。みんな分かってくれるからさ」


「………分かった」


そして、俺と弥生は帰った。








家に着いて、家の中に入ろうとしている。


「ただいまー」


尋兄は普通に玄関に入った。


すると………


「『弥生ーー!』」


優兄、空兄、珪兄、翔兄、高畑兄弟が玄関に来た。


「弥生ー!心配だったよー!」


凛音が抱き着いてくる。


「ごめん。みんな、本当にごめん」


俺が謝ると、空兄が、


「正直びっくりしたけど、翔の時と一緒だったから、またかー、って感じだった」


「翔兄もなんかあった?」


「全く同じことをしました(笑)」


珪兄がそう言って、翔兄に「な?」と言って肩に手をおく。


「………まあ」


「え?俺知らねぇんだけど」


「じゃあ、説明するか。翔と珪の喧嘩を……」

< 20 / 32 >

この作品をシェア

pagetop