Family!
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それは、俺、翔が中3の出来事だった。
「尋兄、優兄、珪兄、空兄、俺、スニーカーが欲しいんだけど……」
「だけど?」
「お金が足りないんだ…だから…」
‘お小遣前借りさせて?’って言おうとしたら、
「分かった。プレゼントするよ。ちょうど、もうすぐお前の誕生日だしな」
尋兄が微笑んでそう言った。
「マジ!?ヤッターー!!」
俺は一気にテンションが上がって、この時、兄ちゃんたちが顔を見合わせたことが分からなかった…
夜。
俺は、水を飲みにキッチンに行こうとした。
すると、リビングから、兄ちゃんたちの声が聞こえた。
「翔のスニーカー、買えるかな?」
「ちょっと厳しいかもな…」
「俺らのバイト代で足りるかな?」
「俺、前の日給料日だから、お金出すよ」
「ゴメン。珪。後で返すから…」
「大丈夫だよ尋兄」
……………今月、厳しかったのか。
気付かなかった。
自分のことしか頭になくて。
それは、俺、翔が中3の出来事だった。
「尋兄、優兄、珪兄、空兄、俺、スニーカーが欲しいんだけど……」
「だけど?」
「お金が足りないんだ…だから…」
‘お小遣前借りさせて?’って言おうとしたら、
「分かった。プレゼントするよ。ちょうど、もうすぐお前の誕生日だしな」
尋兄が微笑んでそう言った。
「マジ!?ヤッターー!!」
俺は一気にテンションが上がって、この時、兄ちゃんたちが顔を見合わせたことが分からなかった…
夜。
俺は、水を飲みにキッチンに行こうとした。
すると、リビングから、兄ちゃんたちの声が聞こえた。
「翔のスニーカー、買えるかな?」
「ちょっと厳しいかもな…」
「俺らのバイト代で足りるかな?」
「俺、前の日給料日だから、お金出すよ」
「ゴメン。珪。後で返すから…」
「大丈夫だよ尋兄」
……………今月、厳しかったのか。
気付かなかった。
自分のことしか頭になくて。