Family!
謝んなきゃ。


「兄ちゃん……」


リビングのドアを開けると、兄ちゃんたちは驚いていた。


「ゴメン。俺、スニーカーいいから…」


「金のことか?大丈夫だよ、俺らが『そーいうことじゃない!!』


気づけば俺は怒鳴っていた。


「そーいうことじゃなくて………」


「じゃあどういうことなんだよ?」


「おい珪!!」


ヤバい雰囲気を悟ったのか、優兄が珪兄をとめようとした。


「俺らの話聞いて、俺らに迷惑かけたくないから、プレゼントいいって言ったんだろ?でも、お前は『…情けねぇよ』


俺は、気付けば、涙目になっていた。


「この年にもなって、兄ちゃんにお小遣もらうとか、プレゼントされるとか、情けねぇよ」


「じゃあお前、どうやって生きていくんだよ?」


「働く」


「はぁ?お前まだ中3だろ?働けるはずねーじゃん」


「年ごまかして働く」


「何言ってんだよ。そんなの、許されるはずねぇじゃん。だいたい、俺が許さない」


「でも俺は1人で生きていくよ!!」


「じゃあ!」


俺が叫んでから、それに負けないくらい大声で珪兄が叫んだ。


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