Family!
「…………そうなのかな?」


「まぁ、たぶん、あいつも反抗期だし。おおめに見てやって?」


「………分かった」


「さすが珪!」


「そーでもねーよ」


俺と尋兄は微笑んだ。


すると…


ガチャ


玄関の戸が開く音がして、俺と尋兄は玄関に行った。


そこには、翔と、翔が逃げないように後ろにいる優兄と空。


「……珪兄………さっきは………ゴメン」


翔が気まずそうに言った。


「俺も言いすぎたよな。ゴメンな」


「っ……珪兄ー!!」


「うわっ!」


翔が俺に抱き着いてきて、泣き始めた。


「ごめっ………俺……」


「分かったから。大丈夫」


俺は翔の背中をさする。


「あんま泣き叫ぶなよ?」


「弥生起きるぞ?」


兄貴たちが言ったのも聞こえないくらい、翔は泣き叫んだ。


ほんと、弥生が起きてこなくてよかったよ(笑)


そして、鈴木家の男5人による、夜の大事件(?)は幕を閉じた。
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