Family！

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「弥生！起きろ！って起きてる！」


俺を起こしにきた珪兄が驚いてる。


「俺だって起きるよ」


「ちょっとみんなー！弥生がー！」


珪兄は俺が起きてることをリビングにいるみんなに知らせるために走っていった。


珍しいもんな。俺が一人で起きるの。


いつも誰かが起こしにきてくれないと起きないもん。


それに低血圧だから余計寝起きが悪い。


ってか、昨日は眠れなかったから、俺が一人で起きたんじゃなくて、俺が一人で起きてたんだ。


だって今日はテストが返ってくる日だから。


俺は点数が気になって寝れなかった。


早く結果が知りたいけど、知るのが怖い……


よく分からない。


色々考えながら制服に着替えてリビングに行った。


「おはよー」


「うわ！本当に弥生が起きた」


「………悪いかよ」


「弥生も成長したね」


「今日はたまたまだから。明日は優兄、覚悟しといたほうがいいと思うよ？」


「俺明日かよー…うわー…」


優兄はその後もぶつぶつ独り言を言ってた。




みんなが支度しおわって、今日は誰の後ろに乗るか決め中。


「弥生、俺の後ろに乗れよ」


尋兄が微笑みながら俺に言う。