Family!
「じゃあ俺尋兄の後ろ」


尋兄の後ろにまたがって乗る。


「今日テスト返ってくるじゃん!」


尋兄が自転車をこぎながら言う。


「うん」


「点数いいといいな」


「うん!」


俺は、早くテストが渡ってほしいって思った。




「じゃあな尋兄ー!」


俺は尋兄たちと別れて、一人、教室に向かった。


教室に着くと、いつもの女子たちに睨まれる。


でも、そんなの気にしない。


俺は準備をして、ボーっとしてた。


すると、


ガラガラー


教室の戸が開いて、入ってきたのは、高畑兄弟。


「キャーーー!」


女子は黄色い声をあげた。


「なんで高畑さんがこのクラスに!?」


「亮先輩、カッコいいー!!」


「凛音先輩と龍一くん可愛い!」


みんな口々に高畑兄弟を褒める。


「やーよーい」


凛音がいきなり抱き着いてきた。


「どう?テストは?」


亮がクールに聞いてくる。


「分からない…」


「悪くても落ち込むなよ。弥生が落ち込むなんて、弥生らしくない」


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