鈍感彼女と無口な彼氏
美緒にそう言われると陸は急いでクレープを作り出した。
今このクラスには俺も含め4人しかいない。
他の奴らはきっとライブでも見に行ってるんだろう。
…じゃあさっき美緒は誰に注文したんだよ。
まぁ美緒はバカだから気にしない方が一番だな。
「出来ましたぁ!はい、美緒ちゃんどうぞ!」
「……」
「美緒…ちゃん?」
クレープが出来上がったというのに、美緒は受け取ろうとしない。
…腹でも壊した…?
「…美緒?」
「飛鳥…。あのさ…」
ん?何だ?美緒は下を向いてもじもじしている。