鈍感彼女と無口な彼氏


ガラッ


俺は入ってすぐ教室を見渡した。


もちろん美緒を見つけるために。





けど…







いない。


「あれ?美緒ちゃんいないね。(←独りで立ち直った)」


「先に行くって言ったのに」




もう一度見渡すけどやっぱりいない。席にも着いてないし、安藤のとこ…








もいない。…安藤はいるのか。



俺は自分の席に荷物も置かずにそのまま安藤のとこに行った。










「ねぇ、美緒は?」


「…さぁ?何処だろうね」


少し間があってから答えた。…怪しい。


「知ってるんじゃないの?」


「…知ーらない!」



安藤は意味ありげに微笑みながら言った。



…絶対知ってるだろ(怒)




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