鈍感彼女と無口な彼氏
「それよりこれ何?」
飛鳥は飾り付けられた机を指差して言った。
「これは…その…」
「…じゃあ質問変える。何で先に行くって言ったの?」
「えっ!?」
「どうして?」
それは飛鳥の誕生日だからビックリさせるための準備をするため…って言ったら私のした事が水の泡だよ!
「…ひみつ」
まだ準備が終わってないし、やっぱり完璧にしてからの方がいいでしょ?
「はぁ。秘密ねぇ。どうしても教えてくれないの?」
「…うん」
「俺に言えないことなんだ」
「だって飛鳥の誕生日だもん!言ったら意味ないじゃん!」
「…え?」
「あっ」
し、しまった!!!