鈍感彼女と無口な彼氏
「ふぅ。なんとか出来た」
「おつかれー」
今は地獄の二時間目が終わって休み時間。
あの後飛鳥にみっちり教えてもらったからなんとか出来た…はず。
いやーさっすが飛鳥君だね。
「ねぇ、上手くいったの?」
「何が?」
「"飛鳥をビックリさせます誕生日パーティー"は」
「うん♪大成功じゃないけど上手くいったよ!」
だって飛鳥ビックリしてたもんね。図書室に入って来た時と机を見た時。
あ!安心して!あの後ちゃんと片付けたから誰にも怒られないよ。
「良かったね。それよりさ、悠城が使ってるメガネケース私と色違いなんだけど。昨日まで違う物だったのに」
「……」
「ん?美緒どうしたの?」
「光、今すぐそのメガネケース捨てて?」