鈍感彼女と無口な彼氏


ふーん。京也はマザコンね…。覚えておかないと。


「もう否定すんのも嫌になってきた。…てかさ、兄ちゃんも買いに来たんでしょ?」


あ!そうだった。
もう少しで忘れるところだった。


「うん。買う」




俺は京也がうろついていた店を見ることにした。

可愛らしいアクセサリーがずらりと並んでいる。





…母さんには可愛すぎるだろ、このアクセサリー。


「俺マジで泣くよ?」



京也の言葉を無視して店内を見渡した。


京也はぶつぶつと文句を言いながら俺の後に付いてくる。



別にいいじゃんマザコンでも。


「もう兄ちゃん嫌…」




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