鈍感彼女と無口な彼氏


「ねぇ俺何かした?」


俺は美緒に聞いた。


「い、いや?…別にいいと思うよ。趣味は人それぞれだから」


「は?」



意味が分からない。趣味だとか、そんな話してないし。



そんな事を思っていると陸が待ち合わせ場所に来た。


「あ、いたいた!さぁ僕の家へ行きましょー!」


美緒の言った事がよく分からないまま俺は陸の後ろを歩き始めた。



────────



「あ、いらっしゃーい!」


…何くつろいでんだよ、安藤。ここはお前の家じゃねーだろ。


陸の家に上がると直ぐ安藤の姿が目に入りたくなくても入った。




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